昨年に続き、横須賀版“格闘技の聖地”横須賀メインアリーナを舞台に繰り広げられた「ZST in YOKOSUKA vol.2」。
和太鼓やソーラン踊りの披露、海軍カレーの販売などアットホームな会場の雰囲気のなか始まった本戦8試合は、ヨコスカっ子の度肝を抜く衝撃フィニッシュの連続となった。
口火を切ったのは“湘南ブタゴリラ”森興二。直前オファーを快諾したモリシマンを豪快な左フックからパウンド3発で1分葬。すると、続く益田亮はヒザ蹴りからの鉄槌、金井塚信之は裸絞め、シバターもロックアップの強要やロープワークからの浴びせ蹴りで場内をざわつかせた後、カウンターのバックブローからの裸絞めで、観客のハートをわしづかみに。
そして迎えた「横須賀・横浜連合vs韓国 3vs3対抗戦」。先鋒の上原佑介は韓国期待の19歳、ソ・ヒョンゴンの切れ味鋭いパンチにも反応のよさを見せ、1R中盤にはテイクダウンに成功。相手の激しい抵抗をものともせずバックチョークで決めると、「伊藤(盛一郎)くんはいい人だけど、つまらない。僕は悪い人だけど面白いチャンピオンになる」と横須賀の観客にベルト奪取を公約した。
中堅戦には「実家はこのへん」という超・地元ファイター、安田けんが登場。足の負傷を感じさせない動きから二度、相手を持ち上げ豪快にマットに叩きつけると、上四方からの腕十字を鮮やかに極め、駆け上がったコーナーポストで大歓声に応えた。
大将戦に出陣したのは山田哲也。ゴングと同時にダッシュで飛び蹴りをお見舞いし、あっと言わせた山田は、昨年9月のZST初参戦で秒殺KO勝利を上げている難敵、チュ・ユンソンの強打をかいくぐり、テイクダウン。パンチをねじ込むと、最後はバックチョークで3年連続となる秒殺勝利をあげ、「来年は2度、横須賀大会があるとウワサを聞いた。もちろん自分が盛り上げる」と、“横須賀MMAの星”らしい頼もしさで主役宣言をしてみせた。
本戦すべてがKO&一本勝ち。プレッシャーのかかる中、ベルトを肩にファイナルバウトに登場した加藤惇だが、「声援が力になってプレッシャーは吹き飛んだ」。横須賀どぶ板通りのショットバーで店長を務める“酔いどれゴーレム”には、入場から常連客の外国人大応援団による「ATSUSHI」コールが飛び交っていた。
フェザー級タイトルマッチは、そんな熱気を吹き飛ばす激闘に。「殴り合いたい」と公言していた挑戦者、樋沼朝光がシャープなワンツーで飛び込むと王者も右拳で迎撃し、大振りの打撃戦を展開。その中でも要所で強烈なヒザ蹴り連打やテイクダウンで着実にポイントを加算したのは加藤。2R、疲れの見えた加藤に勝機をつかむかに見えた樋沼だが、「大振りを食らった時にカッカしてしまった。攻めきれないという自分の弱い部分が出てしまった」。
最終Rも効果的なジャブとヒザ、残り2分からのテイクダウンで王者の優勢は動かず。判定は29-28,30-27,30-26と差はついたが、「相手は心も体も、特に心が強かった」という加藤のコメント通り、タイトルマッチとしても、前回ドローによる決着戦としても納得の激闘となった。
「これがYOKOSUKAです!Thank you everybody!!」王座防衛を果たした加藤の叫びに、国籍の別なく歓声で応える観客たち。“格闘技の街・横須賀”にふさわしいエピローグで大会は幕を閉じた。
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