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勝村周一朗＆伊藤盛一郎の“横浜師弟コンビ”が練習を公開！抜群のタッチワークで宇野のチョーク＆植松の足関節対策は万全！？

2015/04/08

4月8日（水）都内・GENスポーツアカデミー（GSA）にて、4月12日（日）東京・新宿FACE「ZST.45」の第2代GTタッグ王者決定トーナメントに出場する勝村周一朗＆ZSTフライ級王者・伊藤盛一郎が公開練習を行った。

強豪選手たちが続々とエントリーしたタッグ王者決定トーナメントに“横浜師弟コンビ”として乗り込む勝村と伊藤。トーナメント準決勝で宇野薫＆植松直哉の“TEAM OTOKOGI”と対戦することになった。勝村＆伊藤はGSAのマットスペースで2分1Rのスパーリングを行い、お互いに軽やかな動きを披露。続いてGENスポーツパレス内に常設されているフルサイズのケージに移動して、ケージ内でもスパーリングを行う。

さらに2人はケージの隣に設置されてあるリングでタッグマッチならではのタッチワークの練習をスタート。GSAでブラジリアン柔術を指導する房野哲也を加え、勝村が植松の得意とする足関節から、伊藤が宇野の得意とするスリーパーからタッチで逃げる動きを練習。宇野＆植松対策（？）に磨きをかけた。

公開練習後の囲み取材で勝村が師弟タッグ結成の経緯を説明。勝村曰く、自分の代わりに弟子の伊藤を推薦したところ、最終的に自分がタッグを組むことになったという。

「トーナメントの開催が決まった時、上原（譲・ZST代表）さんに出てくれと言われて二つ返事で『ノー』とお断りしました。それで出場メンバーが決まるにつれて『ノー』は強くなって、やりたくないと思いました（笑）。それでもオファーをもらったので、俺は出ないけど盛一郎を出しますよ、と。それで盛一郎の出場が決まって、色々とタッグパートナーの候補が挙がっていたんですけど、なかなかうまく決まらなかったらしく、なぜかこうなっちゃいました。断ろうと思っていたら失敗したパターンです（笑）」

しかも対戦相手は優勝候補に目されている宇野＆植松組。これには勝村も「相手が決まった時は冗談じゃねえよって思いました（笑）。（元同門の）植松は昔からむちゃくちゃ強くて、本当に（自分が）年上でよかったなと思いました。今は一緒に練習していないけど、アイツがすごいのは分かっています。また宇野さんもうちに練習に来ていて、宇野さんの強さも分かっています」と苦笑いを浮かべる。

逆にこの状況に燃えているのが伊藤だ。「宇野さんやトイカツ（戸井田カツヤ）さんがいる中に自分が出てもいいのかなと思いましたけど、出るからには勝ってやろうかなと思います。（宇野＆植松戦に向けて）いつもの練習通りに動き回って、ZSTらしい回転体を見せられたらなと思います」と格上の宇野＆植松との対戦に燃えており「準決勝でも一本取って、決勝でも一本とって、勝村さんが一回も試合に出ないまま優勝します！」と堂々と宣言する。

愛弟子の力強いコメントに「盛一郎には15分間動き回るくらいの練習をさせているし、15分間一人でやってくれることに期待しています（笑）」と頼る気満々な姿勢を見せつつ、伊藤が宇野＆植松と手を合わせることは「他の選手が経験できないこと。そういう試合をやるのは盛一郎にいいことだと思います」と伊藤にとって貴重な経験になると続ける。

それを聞いた伊藤も「MMAの試合じゃ組まれない相手だと思うので、この試合はいいチャンスだと思います。一本を狙ってバンバン動いていきたいです」と宇野＆植松と戦うことが楽しみといった様子だった。

勝村と伊藤は10年前に勝村が小学校の先生の仕事をしていた時からの関係。勝村＆伊藤ともに「盛一郎は10年前に僕が先生をやっていた学校の生徒で、高校生になってうちのジムに入ってきた。それだけでも感動なのに、まさか同じリングに立つことになって本当にうれしい」（勝村）、「当時、授業で勝村先生にインタビューすることがあって、テレビで試合も見ていたし、横浜に先生のジムが出来て、僕も入りました。それからずっと一緒で、こうやって一緒に試合に出られるのは…いいですよね（笑）」（伊藤）と今回のタッグ結成には感慨深いものがある。

他のどのタッグよりも深い絆で結ばれた“横浜師弟コンビ”がグラップリングタッグの頂点を目指す！