8月8日(月)東京・大久保のGENスポーツパレスにて、8月7日(日)東京・新宿FACEにて開催された『ZST.52』(昼大会)『ZST.53』(夜大会)の一夜明け会見が行われ、バンタム級王者・柏﨑剛(K-PLACE 埼玉格闘技道場)、ウェルター級王者・山田崇太郎(GSA/総合格闘技津田沼道場)、フライ級王者・伊藤盛一郎(リバーサルジム横浜グランドスラム)の3王者が出席した。
ZSTバンタム級タイトルマッチで挑戦者・渡部修斗(ストライプル新百合ヶ丘)を2RTKOで下し、2度目の防衛に成功した柏﨑は「言い訳になってしまいますが、1カ月前に大きなケガをして、試合1週間前にやっと動ける状態で試合をして、相手から極められそうにもなりました」と万全な状態でないながらの戦いだったと明かした。
「僕にはチャンピオンとしての意地があり、僕が負けて他の人がチャンピオンになったらZSTは潰れる、そういう覚悟で毎回臨んでいるので、チャンピオンとは何なのか?という試合をお見せ出来たんじゃないかと思います」と試合を振り返る。
戦前は、渡部について「弱すぎて何とも言えない」とコキ下ろす発言もあったが、「渡部選手は凄く気持ちが前に出ていて、以前戦った時と比べてもいい選手になったなと。これからZSTを高みに持っていくために一緒に盛り上げていきたいと思います。2年後、3年後まで僕がベルトを持ち続けるので、またタイトルマッチをやりたいです」とタイトルを懸けて3度目の対戦も受けて立つ構えを見せた。
また、第五代ZSTウェルター級王者決定戦でカン・ジョンミン(韓国/東天山mos mma)と戦い、1Rフロントチョークで一本勝ちし、キャリア初のタイトル獲得となった山田は「作戦通りでした。(チャンピオンになった)実感はないのですが、周りの皆さんがサポートしてくれたので嬉しいです」と笑顔。
そして、ノンタイトル戦でユン・ホヨン(韓国/SSEN GYM)と戦った伊藤は、2Rにフロントチョークで一本勝ちしたものの「昨日は一本勝ち出来ましたが、内容は全然ダメ。ずっと出たいと言っているRIZINのような大きな舞台で戦っていくために、勝ち方は判定ではなく一本やKOで勝たないとダメだと思い、逆に狙いすぎて焦って技を仕掛けにいくことになり、動きが雑になってしまいました」と反省の弁。
昨日の試合を観戦していたRIZIN・榊原信行代表はツイッターで「今日の様な闘いをこれからも観せてくれれば、是非前向きに考えさせてもらいたい」と伊藤のRIZIN参戦の可能性をつぶやいており、「そう言っていただけて嬉しい。先輩の所(英男)さんみたいに面白い試合をして“所2世”と呼ばれる選手になりたいので期待に応えていきたい。RIZINに出るために自分が出来ることは、いい勝ち方をしてアピールすること。目の前の試合を1つ1つ勝っていきたい」と、これからもRIZIN参戦を目標にしていくという。
そこで気になる柏﨑と山田の今後だが、山田は「ZSTグラップリング大会で、ぜひ僕の階級を作ってもらいたい。優勝賞金がしっかり出るようにお願いします」といえば、柏﨑は「11月のZST記念興行に出ると思います。ZST実行委員会の方が、最低でも会場を盛り上げられるような相手を用意してくれると思っています」と強豪選手との対戦に期待を込めていた。