7月11日（月）、東京・立川のNEXUSENSEにて、8月7日（日）、新宿FACEで開催する『ZST.52』（昼大会）で、宮田和幸（BRAVE GYM）&橋本知之（CARPE DIEM）とグラップリングタッグマッチで激突する宇野薫（UNO DOJO）&嶋田裕太（NEXUSENSE）が、公開練習を行なった。
現在、第ニ代GTタッグ王座を保持している宇野だが、今回はそのパートナーである植松直哉の弟子、嶋田と出陣。二人は2分2Rのスパーリングを行ない、嶋田が小気味よい動きでオモプラッタを繰り出せば、宇野も両足で相手の首と肩を固めるなど、共に順調な仕上がりぶりを見せた。
宇野とタッグを組む嶋田は、14年～15年と『プロ・アマGT-F(グラップリング)賞金争奪オープントーナメント』を連覇し、さらに昨年10月の『第1回全日本グラップリング選手権2015』、そして12月の『第1回RIZIN FFオープングラップリングトーナメント』でも優勝した実力を持つ、現役大学4年生のグラップラー。
「今回のカードを聞いたときは率直に驚きました。宇野さんと組むのも光栄ですし、対戦相手が宮田さんということで、自分が柔術を始める前から見ていた選手たちの中に入るのが不思議な感覚というか」と語りつつも、「僕にとっては特別な大会だと思います。でも、緊張は全然ないです。人の目線は気にならないタイプなので」と、強心臓ぶりを披露。
そんな嶋田を、「そこが彼の強さですね。『全日本グラップリング選手権』を観たときに、ノーギでも凄く強くて」と、頼もしそうに見つめる宇野。じつは嶋田とは、自身がスクランブル渋谷で植松直哉のプライベートレッスンを受けていた頃から、6年来の付き合いがあり、「彼がどんどん強くなっているのを知っていますし、いまは僕がここ（NEXUSENSE）に週1～2くらいで来たときに、一緒に練習をしています」と、世代を越えた関係の深さを見せた。
宇野にとって今回の対戦相手である宮田は、2010年の大晦日に総合ルールで判定負けを喫している相手。宇野は「やっぱり、そこは意識しますね。あとは同年代という部分でも。レスリングでもトップですし、総合のサブミッションも身につけて、組み技ルールでも穴がない」と、警戒心をのぞかせた。一方の橋本については、宇野は「ネオ柔術と呼ばれる最新の柔術テクニックを持った選手。宮田選手が“知っている怖さ”なら、橋本選手は“未知の怖さ”がありますね」と、嶋田は「橋本選手は僕の一つ下なんですけど、実績が僕よりもはるかに上なので意識しています。これまで一度も戦ったことがないので楽しみ」と、それぞれ語った。
ZST実行委員会の上原譲は今回の一戦について、「宇野さんがZSTでグラップリングの試合を行ない、その可能性を感じさせたことで、「RIZIN」さんでも同じようなルールの試合が行なわれたんじゃないかと思っています。今回、グラップリングの新世代の選手も出場しますし、より盛り上がれば」と期待を寄せる。これに対して宇野も、「今回は意味のある試合ですよね。マッチマイクを見たときに『なんで？』と思うかたもいたかもしれませんが、僕と宮田選手、嶋田くんと橋本選手が年代も近いという部分でクロスオーバーしますし、おもしろいマッチメイクだなと思います」と語った。
そして、それぞれ「お客さんに楽しんでもらえるような、技術的にも凄いなと思ってもらえるような試合をしたいですね」（宇野）、「タッグという部分や、一本決着だけという点が初めてなんですけど、経験者の宇野さんに相談しながら、このルール用の戦いを見つけたいです」（嶋田）と、意気込みを見せた。
最後に、初めてプロのリングに上がる嶋田に今後の“野望”をたずねると、「密かに思っているのが、僕はアイドルの「アップアップガールズ(仮)」が好きなんですけど、あの人たちと一緒に写真を撮るためにはCDを買わないといけないので、もっと自分が有名になって、CDを買わずにそれができればという目標があって（笑）。推しメンは佐保明梨さんです！」と、意外な素顔を披露。さらに「必ず勝って、リング上で(仮)ポーズを決めたいと思います！」と宣言。それを聞いた宇野は「勉強しておきます」と苦笑いを浮かべた。
試合当日は植松がセコンドに付き、万全の布陣で臨む宇野&嶋田。はたして強豪・宮田&橋本を相手に、勝利の(仮)ポーズは見られるのか？
【～FIGHTING NETWORK ZST～ ZST.52】
GT（グラップリング）タッグマッチ計135kg以下契約（15分3本勝負）
宇野薫（UNO DOJO） ＆ 嶋田裕太（NEXUSENSE）
vs
宮田和幸（BRAVE GYM） ＆ 橋本知之（CARPE DIEM）
（選手のケガ等により、対戦カードが変更となる場合があります）
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