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【ZST.52 / ZST.53】記者会見

2016/07/09

　7月8日（金）、東京・大久保のGENスポーツパレスにて、8月7日（日）、新宿FACEで開催する『ZST.52』（昼大会）『ZST.53』（夜大会）の記者会見が行われた。

　まずは『ZST.52』でカン・ジョンミンとウェルター級王座決定戦を争う山田崇太郎が登場。前王者・濱岸正幸の王座剥奪によりチャンスが巡ってきた山田は「濱岸選手と再戦したいと思って練習していたが、もらったチャンスはしっかり掴みたい」と気持ちを切り替え、この一戦に臨む。

　相手のカン・ジョンミンについては「映像などはまだ見ていないが、打撃で来る選手だと思うので、パンチは警戒している。得意分野で勝負したい」と自信のあるグラウンドに引き込みたいという構えをのぞかせた。

　タイトルに関しては「前回の挑戦で獲れず悔しい思いをしたので、今度は獲りたい。ZSTは歴史ある団体なので、五代目を名乗れるように」と意気込む。その上で、「チャンピオンになったらジムの集客につなげられるように、リングの上で広告宣伝をしっかりやりたい。GENスポーツアカデミーではUFC選手をはじめとした講師陣、設備も充実した都内でも屈指のジムです。月謝もお安い価格でやっておりますので、ぜひ来てください」と、まだチャンピオンになっていないのに、ちゃっかりジムの宣伝を行っていた。

【第五代ZSTウェルター級王者決定戦／77.1kg以下契約 (5分3ラウンド)】
山田崇太郎（GSA/総合格闘技津田沼道場）
vs
カン・ジョンミン（韓国/東天山mos mma）

　続いては『ZST.53』でバンタム級タイトルマッチに出場する、王者・柏﨑剛と挑戦者・渡部修斗の両選手が登壇。4月大会での渡部の挑戦表明が実った形での実現となったが、同大会でフェザー級への挑戦も示唆していた柏﨑は、この挑戦表明に対し「邪魔が入ったなあと。やりたいことがあるので、邪魔しないでほしい」と迷惑顔。渡部については「印象は特にありません。弱すぎて何とも言えない」とコキ下ろした。

　これに対し渡部は「僕が弱いかどうかは闘ってみれば分かる。やりたいことがあるとは知らなかったから表明した。フェザーにいくのか分からないけど、最後の挑戦者ということで、全力で闘ってベルトを獲る。柏﨑に勝ってベルトを手に入れてこそ意味がある」と、静かな口調ながらも熱い思いを吐露。王者からの厳しい言葉には「いろいろ言われることは覚悟していた。でも僕も自信を持ってやっている。勝ってチャンピオンになる気しかない」と強い姿勢を見せた。

　両者は2014年2月に対戦し、柏﨑が2RTKO勝利を記録している。その時との違いについて聞かれると、柏﨑は「全部。打撃から組みからパウンドから何もかもレベルが違う。楽しみにしてください」。渡部は「格闘技に対する姿勢と覚悟。今の僕は昔とは全然違う」と回答。また試合の展開について、渡部が「一本取る。バックチョークで勝ちたい」とフィニッシュを予告すると柏﨑は「勝手に言ってろ（笑）。すぐ終わったら面白くないので、時間をかけていたぶって、圧倒的に勝つところを見せたい」と返す。「もっと高みの試合をしたい。楽しみにしてください」と、早くもその先に目を向ける無敗の王者・柏﨑に対し、「最後にベルトを巻くのは僕」と自信を見せる挑戦者・渡部。タイトルマッチの行方はどうなる！？

バンタム級タイトルマッチ／ZSTタイトルマッチルール／61.2kg以下契約（5分3ラウンド）
【王者】柏﨑剛（K-PLACE埼玉格闘技道場）
vs.
【挑戦者】渡部修斗(ストライプル新百合ヶ丘)

　最後に登場したのは、『ZST.53』で初の国際戦が予定されているフライ級王者・伊藤盛一郎。「海外の選手と戦うのは初めてだから楽しみ。周りから、海外の選手は力が強い、気持ちが強いと聞くが、自分も60kgでやっていた時から力負けを感じたことがない。できれば力の強い相手とやって、今の実力でどこまでできるのか試してみたい」と意気込んだ。

　今回はノンタイトル戦だが「負けたらベルトを奪われるのと同じだけの覚悟で臨む」と気を引き締め、「前回みたいに盛り上げられれば」と、師匠・勝村周一朗直伝のニンジャチョークで秒殺勝利を果たした、王座統一戦の再現を予告した。

　前回の勝利後に、RIZIN出場の希望を表明した伊藤にとって、今回の国際戦は格好のアピール・チャンスとなる。「大晦日のRIZIN出場を目指して頑張っているので、ここでつまずいていたら話にならない。もし出られるとなったら今までの相手とは比べものにならないぐらいの選手が当たってくると思うので、今回サクッと勝って力をつけて、大晦日にピークを持っていきたい」と展望を語った。今回もニンジャチョークが炸裂するのか、或いは別の技で勝利をもぎ取るのか。伊藤の闘いに期待だ！