5月16日(月)、東京都・GENスポーツパレスメディアセンターにて、ZSTファイターたちの中国遠征が発表された。
5月21日・28日に中国で行われる格闘技イベントに、ZSTから合計4選手の参戦が決まった。今回ZSTから選手が参戦するのは「子弾飛6-BULLET FLY6-」(21日)と「武林籠中対(WLF E.P.I.C)」(28日)の2大会だ。
「子弾飛」は北京を中心に開催されている大会で、日本、タイ、ブラジル、タジキスタンから選手を招聘。レジェンドFCで活躍したヤオ・ホンガンとジー・シェンが参戦しており、ホンガンが今大会のメインイベントを務める。
また「武林籠中対(WLF E.P.I.C)」は、中国の立ち技格闘技団体「武林風」の総合格闘技部門で、通称「武林風MMA」と呼ばれている大会。日本や韓国など10数カ国から選手を招聘し、インターネット中継ではUFCを遥かにしのぐ人気を誇っているという。
今回、ZSTからは「子弾飛6-BULLET FLY6-」(21日)に平信一と川村謙、「武林籠中対(WLF E.P.I.C)」(28日)に坂巻魁斗と関鉄矢が参戦する。この日の会見には、中国遠征をサポートするChinese Fighting Promotion岩熊宏幸氏、平、関の2選手が出席した。
初の中国遠征に向けて関は「いつでも行ける様にスタンバイしていたので、やっときたかって感じですね。試合間隔が空いちゃったんですけど、中国で爆発したいと思います」と挨拶。
初めての国際戦、そして初めての金網での試合となるが「不安や怖いという気持ちは特になくて、早く試合がやりたい、明日試合でも全然いいですよという気持ちです。あとは中国に行ってぶん殴って来るだけです。中国の選手は日本の選手に対してライバル意識が高いと思うけど、僕も絶対に負けられねえと思ってやってきます」と鼻息荒く語った。
一方、平は上半身裸の試合コスチューム姿&地球の歩き方「北京」編を手に登場。何を質問されても片言の中国語で答え、語尾を「投げる」(ここだけ日本語)で締めるという微妙なパフォーマンスを繰り返し、会見場は、そのパフォーマンス同様、微妙な空気に包まれた。
岩熊氏曰く、中国人ファイターは「同じアジア圏でも欧米選手のようなフィジカルで、パンチも固く、組んだ時の押しも強い」とのこと。「ハートとフィジカルを兼ね備えた手強い相手になると思います」と、厳しい試合になるだろうと語っている。
ZSTファイターたちは中国の地でも勝利とインパクトを残すことが出来るか?
なお会見を欠席した川村、坂巻のコメントは以下の通り。
「このタイミング(試合3週間前)に平日で休みの調整が出来るのが川村しかいないという事で白羽の矢が立ったことを、大変光栄に思っております。初めての海外での試合という事もあり、ぬかりない準備で臨みたいと思っております。周りの知り合い選手も中国で試合する機会が増えてきた事は聞いておりましたので、今回の件をきっかけに、定期的に参戦して行けるようになれればと思います。
(相手選手については)強敵だと聞いています。自分は今連敗中ですが、負ければ負けるほど対戦相手が強く、舞台が大きくなっていくという謎システムにいささか困惑しております。毎回勝てばおいしいと言われながら下馬評通りの結果で、応援に来てくれた知人友人からは「やはり無理か」という生暖かい溜息を頂戴しております。
ヤンホンガン選手の動画を見ましたが、思いきりがよく、スタミナと根性がある選手だという印象を受けました。自分にとって5分3ラウンドは初めてですので当然スタミナがもちません。3ラウンドまでもつれた際には膠着必至の静止画を見ているような状態になってしまうと思いますので、フィジカルゴリ押しで早いラウンドで極めたいと思います。
メインの試合らしく、キッチリ極めるか派手に散りたいと思います。多分散るほうです!」
「中国での試合のオファーをいただき、ありがたく思います。
4月の伊藤選手との試合で敗戦してから約1ヶ月。負けから多くの事を学び、そして考えさせられました。普段の生活や練習内容など変わった部分は多くありますが、その中で大きく変わった事は僕の気持ちの変化で、心の何処かに感じていた”勝ち続ける事”へのプレッシャーが前回負けたことにより無くなった事です。
この気持ちの変化が良い事なのか悪い事なのかはわかりません。ですが、ただ一つ。今の僕は1ヶ月前よりも強い僕だという事は断言しておきます。
今回は自分の為だけでなく、ZSTはもちろんの事ですが、日本の格闘技界の代表として中国で試合をさせていただくので、恥ずかしい試合は出来ません。そして何より自分の好きなAKB48グループさんの推しメン達を、中国をはじめとした世界に発信できるチャンスでもあるので、入場からヲタクパワー全開の坂巻魁斗らしい試合でインパクトを残したいと思います。
復帰戦、しかも初の海外での試合で不安や恐怖もありますが、それを上回る好奇心や楽しみな気持ちがあります。僕の入場曲AKB48さんの「初日」の歌詞にもあるように、初心を忘れず全力投球で頑張って試合をしてきますので、応援のほど宜しくお願い致します」