'21年04月18日(日) 「ZST.70」開催!

第三代フライ級王者・伊藤が暫定王者・坂巻に完勝!フェザー級王者・加藤は実力者藤原から激勝!熱闘続きの『ZST.50』レポート!
2016/04/19

4月17日(日)新宿FACEにて昼興行『ZST.50』が開催され、伊藤盛一郎と坂巻魁斗のフライ級王座統一戦や、藤原敬典と加藤惇のバンタム級サバイバルマッチなど、熱闘が繰り広げられた。

メインのフライ級王座統一戦は、当初昨年の11.22『ZST.49』で行なわれる予定だったが、王者・伊藤が鎖骨骨折で無念の欠場。同大会で益田亮を破って暫定王者となった坂巻と、約5カ月ぶりのリングとなる伊藤が、今回は満を持して王座統一戦で対峙した。

1R、坂巻は得意の低空タックルを仕掛けるが、これは伊藤が切る。そして、伊藤は坂巻をコーナーに押し込むが、坂巻は素早い動きで伊藤のバックを取る。だが、伊藤はそのままグラウンドの展開に持ち込むと、坂巻の首をフロントチョーク。そのままニンジャチョークに移行すると一気に絞めあげ、坂巻は無念のタップアウト。伊藤が新世代対決で完勝を収め、王座を統一した。

試合後、伊藤はマイクを握ると「ただいま、みんな! 約5カ月、リングを離れてましたけど、ジムのみんなや家族のお陰で戻ることができました。坂巻選手はまだ19歳ですし、これからも一緒にZSTを盛り上げていけたら。坂巻選手、ありがとうございました。僕には夢があります。みんなは僕がもっと上の舞台で戦うのを見たくないですか? 今日の『RIZIN』に所さん(所英男)が出てますけど、自分もリバーサルの先輩と同じ舞台に立ちたいです」と、『RIZIN』出陣をアピールした。

メインイベント(第9試合)/フライ級王座統一戦(5分3R)/56.7kg以下契約
○【第三代王者】伊藤 盛一郎(リバーサルジム横浜グランドスラム)
vs
×【暫定王者】坂巻 魁斗(BRAVE GYM)
(1R 2分02秒 ニンジャチョーク)
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セミファイナルでは元バンタム級王者の実力者ながら、ここ2戦は連敗続きの藤原敬典と、現フェザー級王者の加藤惇が激突。加藤は前回の『ZST.49』で柏﨑剛のバンタム級王座に挑むも敗戦。今回は仕切り直しの一戦となる。

1Rから加藤はパンチとキックを積極的に繰り出していく。藤原も加藤をコーナーまで追い込むと、パンチとヒザでダメージを与える。途中、加藤のキックによるローブローで一時中断するも、再開すると藤原は右ストレートをヒット。加藤も負けじと胴タックルでダウンを奪ってパウンドを連打。すると藤原は下からヒールホールドを極めるが、加藤はなんとかしのぐ。2Rに入ると両者は激しい打撃戦を展開し、藤原の左目付近からは流血が見られる。藤原はグラウンドでフロントネックロックなど関節技を仕掛けていくが、加藤は固くディフェンス。最終Rでは、加藤が藤原をコーナーに押し込んでテイクダウンし、打撃を落としていくと、藤原も同じようにやり返し、互いの意地と意地がぶつかりあう展開に。

最後は加藤が、バランスを崩して尻もちをついた藤原にパウンドをまとめたところで終了。加藤がスプリット判定(1-2)で、貴重な勝利を収めた。

試合後、加藤は「バンタム3戦目でやっと勝てました。サバイバルマッチで生き残れたので、まだ挑戦していきます」と、バンタム級での継続参戦を宣言した。

セミファイナル(第8試合)/バンタム級ワンマッチ(5分3R)/61.2kg以下契約
×藤原 敬典(スピニングガレージ)
vs
○加藤 惇(キングダムエルガイツ)
(判定 1-2)
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第7試合ではバンタム級戦線で存在感を発揮している渡部修斗が、「第6回オープントーナメントグラップリング選手権」ベスト4の実績を持つ若林康浩を迎え撃った。

1R、ゴングと同時に若林は飛びヒザの奇襲攻撃。しかし、これを交わした渡部はスピードのあるタックルでテイクダウン。グラウンドの展開になると若林もヒザ十字を狙っていくが、渡部は落ち着いてディフェンス。そしてマウントポジションを奪うとパンチを連打し、レフェリーストップ勝ちをスコア。

試合後、渡部は「僕には言いたいことがあります。夜のメインが終わって、僕がリングに上がれるのであれば、そこで言いたいです」と、含みを持たせるコメントを残した。

第7試合/バンタム級ワンマッチ(5分2R)/61.2kg以下契約
○渡部 修斗(ストライプル新百合ヶ丘)
vs
×若林 康浩(SAI-GYM)
(1R 3分42秒 TKO)
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第6試合は過去にフェザーとバンタム、二階級でタイトルマッチを経験している軽量級の雄、倉岡幸平が、トップファイターの首を狙ってZST二度目の参戦を果たす井関遼と対戦。

共に空手をバックボーンに持つ両者は、1Rから鋭い打撃戦を展開。倉岡は右目付近から流血が見られるも、要所要所でテイクダウンに成功し、グラウンドで押さえこんでいく。2Rも倉岡が井関をコーナーに押し込むと、細かくパンチやヒザを当ててテイクダウンする場面が目立つ。その後も倉岡はバックチョークや足関を狙い、井関もグラウンドの展開で応戦するも、結果は倉岡が判定勝利。

第6試合/バンタム級ワンマッチ(5分2R)/61.2kg以下契約
○倉岡 幸平(蒼天塾)
vs
×井関 遼(GRABAKAジム)
(判定 3-0)
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第5試合はキックボクシング仕込みの強打を武器とする益田亮と、長い手足を活かした寝技を得意とする木内崇雅の“ストライカーvsグラップラー”が実現。

1R、益田が強烈なキックを繰り出すと、木内は打撃戦を避けるように相手のバックに組みつき、裸絞めを仕掛けていく。さらにコントロールしながらパンチを落としていくと、もう一度裸絞め。益田は逃げることができず、木内が一本勝利を奪った。

第5試合/フライ級ワンマッチ(5分2R)/56.7kg以下契約
×益田 亮(蒼天塾)
vs
○木内 崇雅(和術慧舟會GODS)
(1R 2分12秒 裸絞め)
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第4試合では、打撃を得意とする内田龍介と、社労士としての顔を持つ異色ファイターの平田純一による注目のアラフォー対決が実現。

1R、サウスポーの内田は細かいステップから右ローを連発。そして伸びのある左ストレートを放つと、平田も右ローを返していく。その後は互いにけん制し、見合う展開が続くが、内田がスキをついて左右のパンチで前に出ると、平田はバランスを崩す。ここで内田が一気にパンチでラッシュをかけたところでレフェリーがストップ。内田がTKO勝利を収めた。

第4試合/バンタム級ワンマッチ(5分2R)/61.2kg以下契約
○内田 龍介(リバーサルジム戸塚グランドスラム)
vs
×平田 純一(STL-OFC)
(1R 4分36秒 TKO)
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第3試合では「華のある奴は闇に引きずり込む!」と宣言し、昨年10月の本戦デビューから独特の存在感を放っている坂野周平が、軽量級戦線での浮上を狙う久保慎太郎と対戦。

坂野はPerfumeの『レイザービーム』のリズムに乗って、いつものようにキレのあるダンスを披露しながら入場。1R、坂野は久保のバックに組みつくとテイクダウン。そしてハーフガードの状態からパウンドを放っていく。スタンドに戻ると、坂野が右フックをヒット。そして、ひるんだ久保の左腕を足で固定すると、右腕にアームロックを仕掛けていく。これがとけると、坂野は素早くマウントを取ってパウンドを連発。すると、動かなくなった久保を見て、レフェリーが試合をストップ。坂野がTKO勝利をスコアした。

試合後、マイクを握った坂野は「すいません、今日は泣いてないです。試合前はケガをして、ヤバいくらい最悪だったんですけど、みなさんのサポートのお陰で勝つことができました! 今日の夜のメインでは、俺がブッ飛ばされた相手が出ます。すぐには対戦できないと思いますが、勝ち続けて来年の一発目で当たりたいと思います!」と、上田貴央へのリベンジを誓った。

第3試合/バンタム級ワンマッチ(5分2R)/61.2kg以下契約
○坂野 周平(マルワジム横浜)
vs
×久保 慎太郎(グラアカMMA)
(1R 4分34秒 TKO)
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第2試合ではZSTレギュラーファイターの榊原徹が、『ZST.48』での本戦デビューで野沢零羽から一本勝ちをスコアした二十歳の高橋拓也と激突。

開始と同時に高橋は飛びヒザやハイキックなど大きな動きを見せる。それをしのいだ榊原は、身体にしがみついてテイクダウンを奪うと、ロープ際でパウンドを落としていくが、高橋は足ではねのけてスタンドへ。しかし、榊原は再び胴タックルでテイクダウンし、小刻みに鉄槌を落としていく。2Rに入るとお互いの打撃が交錯。そして1R同様、榊原が組みついてテイクダウンを奪うが、スタンドに戻ると、スピードに勝る高橋がパンチと飛びヒザをヒット。これでひるんだ榊原のバックに回ると、一気に裸絞めを極めて一本を奪った。

第2試合/フライ級ワンマッチ(5分2R)/56.7kg以下契約
×榊原 徹(U-FILE CAMP 登戸)
vs
○高橋 拓也(ストライプル取手)
(2R 2分16秒 裸絞め)
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本戦のオープニングを飾る第1試合では、「第6回プロ・アマGT-F賞金争奪オープントーナメント」を見事制覇した“ミスターGT”太田裕之が登場。『第1回全日本グラップリング選手権2015』の決勝で敗れている渡部拳士郎を相手に雪辱戦に臨んだ。

1R、フィジカルで勝る渡部が太田を押し込む場面が目立つ。渡部は小外刈りからグラウンドに持ち込むが、太田も下から足関で応戦。2R序盤、太田は跳び関節を繰り出すも不発。すかさず渡部もカニ挟みを仕掛け、グラウンドの攻防へ。その後も積極的に仕掛ける渡部は、残り時間一分でバックョークの体勢へ。最後は渡部が腕ひしぎを仕掛けたところで終了のゴング。結果は時間切れドローとなった。

第1試合/ライト級ワンマッチ(5分2R)/70.3kg以下契約※GTルール
△太田 裕之(OFC)
vs
△渡部 拳士郎(パラエストラ吉祥寺)
(時間切れドロー)
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ZSTチャレンジ第2試合/フライ級ワンマッチ(5分2R)/56.7kg以下契約
○川元 啓吾(U-FILE CAMP 登戸)
vs
×古宇田 博史(WIZARD MMA GYM)
(1R 0分43秒 膝固め)
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ZSTチャレンジ第1試合/バンタム級ワンマッチ(3分2R)/61.2kg以下契約
×齊藤 鷹一(フリー)
vs
○守屋 雅史(SUBMIT MMA)
(不戦勝)
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