2月12日、東京都・GENスポーツパレスメディアセンターにて、4月17日(日)に新宿FACEで開催される『ZST.50』(昼大会)の対戦カード発表会見が行われた。
節目となる『ZST.50』のメインとして発表されたのは、第3代ZSTフライ級王者の伊藤盛一郎(リバーサルジム横浜グランドスラム)と、同暫定王者の坂巻魁斗(BRAVE GYM)によるフライ級王座統一戦。両者は昨年11月の『ZST.49』で対戦予定だったが、伊藤の負傷欠場により延期。坂巻は同大会で益田亮(蒼天塾)を三角絞めで下し、暫定王者となった。
満を持して実現する今回の一戦について、上原譲ZST代表は「この試合はZSTが一昨年から新体制となり、去年の11月でその一周年を飾るにふさわしい、新たな一歩として期待していたカードです。今回は機が熟してというか、最高の試合が行われると思います」と、大きな期待を寄せた。
すでにケガは完治したという伊藤が、「いまは練習で追い込んでるところ。復活した姿を見せたい。このベルトは同じジムの田沼さん(良介)が初代王者で、そのあとは八田くん(亮)が巻いたもの。自分は前のチャンピオンたちの思いを受け継がないといけないので、そう簡単には渡せません」と、大一番に向けて現王者の意地をうかがわせると、対する坂巻も「ZSTの中でもおもしろい試合になると思う。この試合は僕の格闘技人生の通過点になるかなと思います」と、王座奪取に向けて気勢を上げた。
それぞれ、対戦相手の印象について問われると、伊藤は「前回の試合(坂巻vs益田)をリングサイドで観たが、とくに印象はない。ただ動き回ってるというだけで、自分が勝つイメージしか沸かない」と辛らつなコメントを残し、一方の坂巻は「何回か試合を見て、動きのある選手だな、と。僕も動きがあるタイプなので噛み合うと思ってます」と、好勝負になることを予想した。
ようやく実現する王座戦に対して、伊藤は時折険しい表情を浮かべながら、「王者なので一本かKOで勝つのはあたりまえ。ダラダラ続くとお客さんもつまらないので、1Rでしっかり決めます」と、必勝を宣言。すると、坂巻も落ち着いた口調ながら、「僕も一緒です。いつもどおりに1RでKOか一本を取って、ベルト巻こうと思います」と、負けじと短期決着を予告。
伊藤22歳、坂巻19歳。格闘技界の未来を担う、若きファイター同士による王座統一戦が、2016年最初のZSTを熱く盛り上げる!
【~FIGHTING NETWORK ZST~「ZST.50」】
フライ級王座統一戦/ZSTタイトルマッチルール/56.7kg以下契約 (5分3ラウンド)
王者 伊藤 盛一郎(リバーサルジム横浜グランドスラム)
vs.
暫定王者 坂巻 魁斗(BRAVE GYM)