10月28日(水)、東京都・GENスポーツパレスメディアセンターにて11月22日に開催される「ZST.49 -旗揚げ13周年記念大会-」の追加対戦カード発表会見が行なわれた。
今回、新たに発表されたのは、かつてZSTのリングで活躍し、現在は大日本プロレスなどを中心にデスマッチファイターとしてその名を馳せる竹田誠志(フリー)の電撃参戦(対戦相手は調整中)。竹田は2007年11月の「ZST.15」で伊藤博之に勝利して以降、約7年ぶりの総合復帰となる。
今回の参戦の経緯について、上原代表は「竹田選手がZSTを離れてから、総合とは違う世界で成功し、あれだけ多くのお客さんを魅了する選手になったのは凄いこと。この7年、僕のほうからは声を掛けるべきではないと思ってましたが、今回は竹田選手のほうから総合でやり残したことがあると、お話をいただきました」と、竹田からの打診であったことを説明。さらに「プロレスから総合への再チャレンジは難しいが、竹田選手ならできる。それだけの実力者」と期待を寄せ、対戦相手はZSTファイターの中から選出するとコメント。
プロレスリングFREEDOMSの“KING of FREEDOM WORLD王者”でもある竹田は、7年ぶりの古巣参戦について、「最後の総合へのチャレンジを快く受け入れてくれた上原さんに感謝しています。せっかくプロレスラーとして帰ってくるので、ZSTのコンセプトのように魅せる試合をして、13周年に華を添えるかたちで恩返しができれば」と、意気込みを語った。
現在、主に町田にあるGOKITA GYMで練習に取り組み、パンクラスにも出稽古に通っているという竹田。以前、ZSTで戦っていた頃はウェルター級だったが、現在は84㎏ほどあり、今回の試合では80kg前後で臨むことを希望した。そして、総合復帰については、「僕のバックボーンは総合。でも、プロレスのお客さんは僕の総合の試合を観たことない人が8割だと思うので、ホントに強いのか疑問を持たれてるかもしれない。そういう自分の中で強さや格闘技に対するシコリや、ZSTさんをフェードアウトというかたちでいなくなってしまったこといついて、しっかりケジメをつけたい」と語り、ファイターとしての矜持を伺わせた。
また、現時点では今回の試合を“最後の総合格闘技”と位置付けているという竹田は、「いろんな先輩に『1試合やればやりたくなるよ』『未練が残るよ』って言われるんですけど、自分の中では勝っても負けても、最後のつもりでいます」と、不退転の決意を示すと、「総合とデスマッチは全く違うものですが、戦いを魅せるという部分では一緒。今回の大会の中では一番人前に出ている人間だと思うので、プロレスラーらしい試合をしたい」「自分の最大の武器はリミッターを外すこと。凶器はNGですけど、そういうものとは違う部分で凶器を使いたい」と、プロ意識を感じさせるコメントを続けた。
そんな竹田に対し、上原代表は「会見の佇まいにしても、ほかのZSTの選手とは違う。そういうプロとしての部分を、選手やファンのかたには見てもらいたい。(新日本プロレスの)KUSHIDA選手もそうですが、ZSTから旅立った選手は何か持っているものがあったと思います。竹田選手もデビューした頃からアッと思う何かがあった」と、その印象を語ると、「初代ウェルター級王者決定戦は竹田選手と内村洋次郎で争った。そういう二人のライバルストーリーや、竹田選手が最初に格闘技雑誌で取材したときに自分が立ち合ったことなど、いろいろな思い出がある選手が、またZSTに上がりたいと言ってくれたことに感謝しています」と、感慨深そうな表情を見せた。
これを受けて竹田自身も、「デビューしてからライバルだった内村選手がZSTに復帰して勝ったときもスゲーなと思ったし、俺もやってやりたいなという気持ちがある。プロレスと総合は別とはいえ、自分はFREEDOMSを背負っているので、王者として負けちゃ示しがつかない。試合勘も戻ってきてるので、どんな相手とでもガッツリやりたい」と、力強く宣言。
果たしてプロレス界屈指のデスマッチファイターは、ZSTのリングでどんな“最後の総合格闘技”を披露してくれるのか?
ZST.49 -旗揚げ13周年記念大会-
【新規参戦決定選手】
竹田 誠志(フリー)