10月26日(月)、東京都・GENスポーツパレスメディアセンターにて11月22日に開催される「ZST.49-旗揚げ13周年記念大会-」の追加対戦カード発表会見が行なわれた。
今回発表されたのは、ZST初参戦となる“初代CAGE FORCEフェザー級王者”の星野勇二(和術慧舟會GODS)が、“謎のマスクマン”エル・リバーサル(フリー)をタッグパートナーに、グラップリング・タッグマッチに臨む一戦(対戦相手は現在調整中)。
このチームは、かつて星野が同門だった宇野薫&植松直哉の保持するGT-Fタッグ王座獲得を視野に入れ、ZSTのリングに乗りこむかたちとなる。会見冒頭、上原ZST代表も「星野選手は現在のタッグ王者と同じ流れを汲む選手ということで、ZSTとしては非常に楽しみな試合になると思います」と、大きな期待を寄せた。
そして話題は正体不明のエル・リバーサルへ。星野は今回のタッグ結成について、「パートナーがなかなか見つからない中、道場の周りをマスク姿でフラフラしてるヤツがいたので声を掛けてみたら、こういう試合に出てみたいということだったので」と、その経緯を説明。
当のエル・リバーサル本人は正体を隠すかのように、会見中はマイクでの発言を一切拒否し、上原代表への耳打ち形式でコメントを発表。それによると、エル・リバーサルはメキシコ出身でバックボーンはルチャ・リブレ。星野も「動きはメキシコ仕込みで早い。とくに必殺技のGO 2 SLEEPはムチャクチャ光ってますね。」と、あくまでメキシカンであるということを強調し、その実力に太鼓判を押す。
しかし、上原代表はエル・リバーサルについて、「かつてZSTに上がっていた選手ではないのかな、と。今回、星野選手が連れて来てくれて感謝しています。僕の中ではZSTのエースとして活躍してほしかった選手なので、ホントは素顔でやってもらいたい」と、ほぼ正体を明かすようにコメント。その横でエル・リバーサルや星野が発言を制止するのもお構いなく、「宇野選手に非常にかわいがられていた選手で、所英男選手との試合なんかよかった」、「動きのある試合をするので、お客さんも盛り上がると思います。ただ、本人は覆面を被って試合するのは不安と言っています(苦笑)」と、その後も止まらずに続け、エル・リバーサルをあわてさせる一幕も。
また、上原代表は星野についても「宇野薫選手や宮田和幸選手や光岡映二選手と同じく、僕と同世代でレスリングをやっていた選手。インターハイに出ていた選手たちが、こうして格闘技界を一緒に盛り上げるために、いまも活動しているというのはうれしいです」と、感慨深そうにコメント。なお、上原代表はこの試合が次期GT-Fタッグ挑戦者決定戦の意味合いを持つとし、いまのところ対戦相手は未定ながらも、昨日行なわれた全日本グラップリング選手権に出場した強豪選手を含めて、検討していきたいとのこと。
今回が約3年ぶりの実戦だという星野は、「自分が40という節目の年になり、これまでの集大成として培ってきたすべてをリングで見せたいです」と意気込みを語ると、さらに「タイトルも狙っていきたい。宇野選手は毎日練習させていただき、自分が目指していた選手なので、対戦できればうれしい」と、ベルトに対する大きなモチベーションを見せた。
13周年記念大会を彩るように電撃参戦が決まった注目のタッグチーム。今後のZSTのグラップリングタッグ戦線に、新たな風を吹かせてくれそうだ。
「ZST.49 -旗揚げ13周年記念大会-」
【新規参戦決定選手】
星野 勇二(和術慧舟會GODS)
エル・リバーサル(フリー)