5月24日『ZST.46』で、5度目の防衛戦を闘う“バンタム級の絶対王者”藤原敬典。14戦無敗を誇る挑戦者・柏崎剛との試合を前に、いまどんな心境なのか。また、結婚式を6月に控える藤原の近況も聞いてみた。
──まずは、ご結婚おめでとうございます！
藤原 ハハハハ、ありがとうございます！
──結婚式は6月28日というお話でしたが、もう入籍はされているということですか？
藤原 はい。去年の12月に。なので、いまは結婚式に向けての準備を進めているところですね。
──となると、じつはが一番大変な時期なんじゃ……。
藤原 正直、こんなに忙しくなるとは思わなかったですよ！ 招待状を送るまでが、てんやわんやで。ようやく招待状は送り終わったんですけど、まだ決めないといけないことがたくさんありますね。神前式の内容とか、誰にスピーチをお願いするかとか、もう山ほどあります！
──大変ですねえ。しかし、そんな状態で練習は大丈夫なんですか？
藤原 そこなんですよ。まあでも、プランナーとの連絡は妻に任せっきりで、自分は練習に専念させてもらっている感じですね。
──デキる奥様に感謝ですね！ ところで、藤原選手は“絶対王者”と言われて久しいですが、今回は5回目の防衛戦ということで。もう、タイトルマッチも慣れっこという感じでしょうか？
藤原 そうであればいいんですけど（笑）。本心は、毎回フレッシュな気持ちでやらせてもらっています。ある意味ではいつもどおりですけど、やっぱり結婚式を控えていることもあるので、今回はちょっと環境が違うというか。あとは、結婚式はベルトを持ったまま楽しくやりたいと思っているので……というか、できないとマズいですよねえ。
──確かに、ベルトがある、なしでは雲泥の差ですよね。
藤原 そういった、試合とは別のプレッシャーがありますし。あとは今回の挑戦者である柏崎選手が14戦無敗なわけじゃないですか。間違いなく結果を残している選手ですから、そこに対する緊張感はいつもよりありますね。
──その柏崎選手の印象はいかがですか？
藤原 グラップラーなんでしょうけど、打撃もしっかりやってくる選手だなって。前回か何かの試合を観た感想ですけど、いろんな経験を積ませたいという狙いなのか、セコンドが「打撃でいけ！」みたいな指示を出してて、その指示に対して忠実に動いていた印象はあって。
──つまり、冷静な判断力と対応力がある、と。
藤原 プラス、セコンドも凄く戦略的なのかなと思って見ていました。信頼関係があるのも感じましたし、今までとはちょっと違うタイプの相手なのかなって。
──なるほど。しかし、5度目のタイトルマッチともなると、どこか挑戦者へのもの足りなさみたいなものも感じていたりするんじゃないですか？
藤原 うーん。もの足りない……ということはないですけどね。毎試合、緊張感はありますし、どれだけ優勢に進めていても試合は何が起こるかわからないですから。なので、これまでの試合で「絶対に大丈夫」なんて試合は一度もないですよ。ボクの試合を見ていただければわかると思うんですけど、超慎重派なので（笑）。
──逆に、王者として自分自身がもっと成長したい部分は？
藤原 それは試合をするたびに思いますけど、やはり“差”は見せたいです。他団体で試合させてもらって、人より多く経験を積ませてもらっているので、しっかりと差を見せた試合をしたいなとは思います。先ほどの話に戻りますけど、柏崎選手も戦績は素晴らしいですけど、知名度で言えばまだまだだと思うので、そういった部分に対するもの足りなさは少し感じます。だからこそ、自分は圧倒して勝たないといけないなって。
──では、あらためて5度目の防衛戦に向けた意気込みをお願いします！
藤原 若くて、負けなしで、勢いもあって、セコンドとの信頼関係も盤石というのが柏崎選手だと思いますが、今回はそんな柏崎選手だからこそ5分5ラウンドの戦略をきっちり持って闘ってくる気がするんですよね。でも、ボクもいろんな経験を積んで、とうとう32歳になっちゃいましたけど（笑）、今度の試合はそのオジサンの強さを出して、しっかり勝ちたいと思います。
──32歳はぜんぜんオジサンではないですよ（笑）。でも、最近のZSTファイターはみんな若いですもんね。
藤原 そうなんですよ。なので、オジサンパワーを見せつけて勝ちます！
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