2月22日(日)ディファ有明にて2015年のZST開幕戦となる「ZST.44」が開催。GTルールとタッグマッチを含む全13試合が行われた。
約4年ぶりにZSTのリングに帰ってきた内村洋次郎が第11試合に登場。対するは、ZSTアマチュア大会で実績を重ね打撃に定評のある24歳のヒロキ。予想通り開始早々スタンドでの激しい打撃戦となり、内村は右目から出血。それでも両者一歩も引かない打ち合いが続くが、内村がヒロキをコーナーに追い詰めると右ストレートをヒットさせダウン。そのままパウンドでTKOに下した。激勝の内村は試合後のマイクで「ヒロキ選手、パンチききました。俺もこれからまた勝っていかないといけないし、ZSTも盛り上がっていければいいなと思います。」と語った。
セミファイナルはZSTウェルター級タイトル次期挑戦者決定戦で山田崇太郎と久保輝彦が対戦。開始早々山田が組み付いてグラウンドに持ち込みアキレス腱固めを仕掛ける。久保が凌ぐ展開が続くと、最後は山田がフロントチョークを極めてタイトル挑戦権を奪取した。試合後山田は「4月に美輪明宏さんの舞台で役者デビューすることになりました。舞台の方もよろしくお願いします。」と格闘技以外の話題でアピール。リングインしたウェルター級王者の濱岸正幸が「打撃でも寝技でも負ける気がしない。僕がZSTのチャンピオンということを証明したいと思います。」と話すと、山田は「(濱岸は)同い年でちゃんとしてる。でも僕は人間性で勝負する気はないので、濱岸選手の骨の音を聞きたいと思います」と宣戦布告した。
メインイベントでは八田亮が持つフライ級タイトルに挑戦した伊藤盛一郎が、パウンドによるTKOで八田を下し王座戴冠を果たした。試合開始前、リング上では笑顔の八田とやや緊張の面持ちの伊藤。序盤打撃の攻防では八田がリードし、右フックが入って伊藤がふらつく場面も。後半伊藤が組み付いてコーナーで顔面に膝を見舞い、パウンドで追い詰める。2R、伊藤が距離をキープしてミドルとローで徐々に圧力をかけていく。伊藤はロープ際で八田のボディへ膝蹴りをヒットさせると、パウンドを打ち込んでTKO。試合直後に涙を見せていた伊藤は「第3代ZSTフライ級チャンピオン伊藤盛一郎です」と挨拶し、「自分の実力はまだこんなもんじゃないです。これがゴールじゃなくて、今日からまたスタートだと思って練習頑張ります。ZSTを盛り上げるのは自分だと思っているので、これからもよろしくお願いします」とアピールした。
この他、今回房野哲也と組んでタッグマッチに勝利した柏崎剛が、5月24日(日)ディファ有明にて開催予定の「ZST.46」で、バンタム級王者藤原敬典に挑戦することが決定。藤原がリングインすると柏崎は「ご結婚おめでとうございます。結婚早々悪いんですが、藤原選手がベルトを持っていられるのもあと3ヶ月。首洗って待ってろ!」と挑発。藤原も「6.28が何の日か知っていますか?俺の結婚式です。その直前にタイトルマッチタイトルマッチ騒ぎやがって。
俺が勝って、結婚式に柏崎選手を招待したいと思います」と応戦した。