昨年6月の『ZST in YOKOSUKA vol.1』金井塚信之戦以来、久々の登場となるヒロキ。2月22日『ZST.44』では、初代ウェルター級王者・内村洋次郎との対戦が決定している。ヒロキ自身、「憧れの選手」と語る内村に対して、どのような闘いを繰り広げるのか。その意気込みを聞いた。
【開催】2015年2月22日(日)
【大会】ZST.44
【時間】
開場14:00
第1部SWAT!バウト開始14:10 第2部本戦開始16:00
【会場】ディファ有明
──前回の試合は、昨年6月の横須賀大会ですよね?
ヒロキ そうですね。なので試合間が空いてしまったんですけど、じつはちょっと拳を痛めてて。骨折まではしてなかったんですけど、いろいろ検査したりとか。安静にしてたらだいぶよくなったんで、もうぜんぜん試合はイケるんですけどね。
──そうだったんですか。そういう意味では、2014年の試合数は2試合だけになってしまったので、ちょっと物足りなかったんじゃないですか?
ヒロキ まあ、減量の苦しさからは逃れられたんですけど(笑)。でも、練習はずっとやってましたし、時間があるときは遊んだりもしてて、トータルで見るとけっこう充実はしてたんじゃないかなあって。
──「遊んだり」というのは、例えばどういう?
ヒロキ まあ、お酒ばっかりですね。飲みに行ったりするのがけっこう好きなんですよ。まだ23歳、もうすぐ誕生日で24歳になるので、飲酒歴はそうでもないんですけど、お酒はじつは凄く強いかもしれないです(笑)。
──へえ~、やりますね! ちなみに、いつも何を飲むんですか?
ヒロキ 焼酎かビールです。本当は、日本酒とかも飲めるような渋い男になりたいですけどね!
──では、ぜひそちらのキャリアも磨いてください! ところで、前回の金井塚信之選手との試合は、ヒロキ選手が連敗から脱して、久々に白星を勝ち取った試合でした。
ヒロキ 凄くホッとしましたね。
──前回、もし負けていたら3連敗というような……。
ヒロキ (さえぎって)あー! あんまり聞きたくないです! その「3連敗」という響き。
──それは失礼しました! しかし、ヒロキ選手の拒絶反応もそうですが、格闘家にとってその「3」という数字って、本当に大きいんですね。
ヒロキ いや、「3」は大きいですよ。かなりの重圧というか。だから、試合が終わったときは本気で「よかったな」って。これでやっと次に進めると思いましたから。
──その進んだ先に、2月22日『ZST.44』の試合があるわけですが、今回の対戦相手は内村洋次郎選手に決定しました。
ヒロキ いや、ビックリしましたね。まさか、自分がそんな選手と試合できるとは思わなかったんで。内村選手の試合のビデオを見てあらためて凄い選手だなあと思いますし、なんと言うか、このカードを組んでいただいたことに凄く感謝してますね。
──じゃあ、今回はそれこそ内村選手の胸を借りるつもりで、と言いますか。
ヒロキ まぁ、そうなんですけど、「胸を借りるつもり」っていうと、凄くありきたりでつまんないじゃないですか。だから、このインタビューの前に「なんて言おうかな」と考えてたんですけど、とくに思い浮かびませんでした!
──ハハハハハ! 内村選手自身はZSTにはしばらく上がってない選手ですが、試合をご覧になったことは?
ヒロキ あのー、けっこうオレ、内村選手のファンだったんで。闘い方も好きだし、かっこいいし、おもしろそうな人だし。
──ベタボレですね(笑)。
ヒロキ そうなんです。だから、どういう選手なのかはわかってるつもりなんで。まあでも、それだけ強い選手なんで、お互いに打撃は得意だと思うんですけど、打撃だけで闘うわけにもいかないと思うんですよね。そこは総合格闘技なんで、総合格闘技の枠の中で闘いたいと思っています。
──久々にZSTに上がる内村選手を、自分の闘いで驚かせたいというような思いもありますか?
ヒロキ どっちにしても、一泡吹かせてやりたいという気持ちはあります。今回の試合では、そういう気持ちが強いですね。番狂合わせじゃないですけど。
──あまり、内村選手に対する恐怖心みたいなものはないんですね。
ヒロキ それはもう、倒せるときは倒せるし、反対にやられるときはやられるし。あんまりその辺は考えてもしょうがないのかなって。それより、むしろ楽しみのほうが大きいですよ。緊張感がある相手は久々というか、今回はデビュー戦のときのようないい緊張感があるんですよね。なので、練習も凄く集中してできてますし。
──それは、じつに楽しみです! そして、今大会はヒロキ選手にとっても今年一発目の試合になると思いますが、今年1年はどういう目標で闘っていきたいと考えてるんですか?
ヒロキ 今年1年というか、まず今回の試合で勝てば確実に次につながるんで、今回絶対落とせない試合だなというのは思ってます。なので、まずは一発目できっちり勝ってから今後のことを考えたいですね。オレにとっては、それだけ重要な試合だなというのは自分自身でも感じますから。
──なるほど。では、なんとしてもこの試合を突破しよう、と。
ヒロキ そうですね。なので、内村選手との試合は、まさにオレの今年を決める試合になると思います。