今年1月11日に行われた『第5回プロ・アマGT-F(グラップリング)賞金争奪オープントーナメント2015』のライト級部門で、昨年の優勝者・太田裕之がなんと準優勝に。その悔しさを吹っ切るために、2月22日『ZST.44』で太田が闘うのは、同じく昨年のフェザー級優勝者で、今大会は優勝を逃してしまった牧野仁史だ。意外にも初対戦となる両者だが、この試合にかける太田の思いとは?
【開催】2015年2月22日(日)
【大会】ZST.44
【時間】
開場14:00
第1部ZST CHALLENGE開始14:10 第2部本戦開始16:00
【会場】ディファ有明
──今年に入って太田選手のブログがまったく更新されてないので、今日はどんな話をしようかなあ、と。
太田 あー、更新してないですねえ。最近ツイッターしかやってなくて、確かに「ブログ書いてないなー」とは思ってたんですけど。どうしましょうね(笑)。
──せっかくなので、ブログ代わりに何かマイブームみたいなものを教えてください!
太田 マイブームか……、なんだろ? 焼きイモとかですかね。
──へえ~、焼きいも!
太田 じつは今年のお正月に温泉に行ってたんですけど、そのホテルが焼きイモをタダで配ってたんですよ。それが、めちゃめちゃウマくて。それは石焼イモだったんですけど、家に帰ってきてからも、スーパーで買ったイモを炊飯器で蒸かして食べてますね。
──ちなみに温泉はどこに行かれたんですか?
太田 伊豆の今井浜ってとこに、正月の1日から3日まで3日間行ってきました。GT-Fトーナメントの合宿を兼ねて浜を走ってきましたね。長州力のサイパン合宿ばりに!
──それはお疲れさまです! でも、お正月でさえもトレーニングを欠かさないんですねえ。
太田 スパーリングはできないですけど、身体は鍛えておかないとと思って。
──ちなみに、青木真也選手なんかも「さつまイモはいい」って、一時期ツイッターとかでもずっと言ってましたもんね。
太田 イモはいいんですよ。お通じもよくなりますし、GI値というやつが低いから急に血糖値が上がったりしないし、けっこう腹持ちもよかったりするんでオススメです!
──減量とかにもよかったりするんですか?
太田 いいと思います。減量中ってどうしても甘いものがほしくなると思うんですけど、砂糖とかチョコとか食べちゃうと急に血糖値が上がって、そのあと急にテンションが上がったけど、急に下がるみたいなことが起こったりするんですよね。でも、イモをお腹に入れとくと腹持ちいいので、そういうことがないと思います。
──なるほど。2015年、イモと出会えてよかったですね。
太田 ハハハハハ! そうですね。こんなにおいしいスイーツがあったんだと思いました。
──ところで、1月11日に、先ほどもお話に出たGT-Fが開催されましたが、ZST本戦としては2月22日『ZST.44』が今年初めてということで。対戦相手は、牧野仁史選手に決定しています。じつは、牧野選手とは初顔合わせなんですよね?
太田 初めてですね。もともと、スパーリングを一緒にやっている仲なんですけど、1月のGT-Fで今年は二人とも優勝できなかったんですよ……。
──去年は二人とも優勝でしたが、今年は太田選手が決勝で敗れ、牧野選手も準決勝で敗れるかたちになりました。
太田 二人とも結果にはぜんぜん納得してないと思うんです。その中で、次の試合に向けて気持ちを切り替えて練習してもいいんですけど、このままやってても確変できないんじゃないかな、と。もちろんこの対戦は、上原代表からオファーがあっての話なんですけど、この試合を闘うために、二人は一緒にスパーリングもできないわけなので、もう一回、お互いの壁を打ち破るためのいい機会になるんじゃないかって。
──あえて厳しい道を選択されたわけですね。
太田 もちろん、負けた反省とか、弱点を強化することはやるとは思うんですけど、いままでと同じ環境でやっていても、そこまで変化は生まれないと思うんですよね。そういう意味でも、今回の対戦はお互いにとって意味があると思います。
──しかし、普段練習している相手と闘うというのは、やりにくいんじゃないですか?
太田 もう、お互いに熟知してますんで、それをどう乗り越えるかですよね。試合としても、魅せる試合をしないといけないし、そこが一番課題です。
──階級は70キロで合わせるということなんですね。
太田 そうです。ボクは牧野選手のことを凄く尊敬してるんですけど、牧野選手の階級はもともと60キロ代だと思うんですけど、いつも自分より体重の重い選手の階級に合わせて闘ってるじゃないですか。そういう勇姿を見ていると、本当に素晴らしいですよね。
──そんな相手と、あえて今年一発目の試合を闘うということなんですが、太田選手の今年全体の目標としては、いかがですか?
太田 一つは、1月のGT-Fで優勝できなかったのがあるので、そこを何とか取り戻すために、やっぱり今回の対戦は絶対に取りたいということですよね。もう一つは、ZSTの中心というか、タイトルに近づけるような流れを作っていけたらなと思っています。
──ちなみに、太田選手は、牧野選手のようにグラップリングに特化するわけではなく、あくまで総合格闘技をやりたいということですよね?
太田 そうですね。もちろん、グラップリングも好きですし、その中で上を目指したいという気持ちもあるんですけど、そのグラップリングを使った総合格闘技を目指していきたいというのが、ボクの思いですね。そのためにも、やはりまずは今回の試合ですべてを取り戻すために、牧野選手としっかり闘いたいと思います。