'21年04月18日(日) 「ZST.70」開催!

最高のグラップラーもZSTが決める。大熱戦の「GTF.3」大会レポート!
2020/03/21

コロナウィルスの影響により中止となった横浜大会。そこで行われる予定だった「マリオンアパレルPresents GTF.3 〜ZSTグラップリングトーナメント フェザー級王者決定戦〜」だけは会場をGENスポーツパレスに変更し、無観客&17 Liveによるライブ配信という形で実現した。

またこの大会を収録したDVDは予約販売を受付中。ぜひお買い求めください。
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▼第9試合 GTF3決勝戦 GTFルール フェザー級 10分1R
〇 岩本健汰(IGLOO)
一本 6分33秒 ※スリーパーホールド
× 寒河江寿泰(トイカツ道場/今成柔術)

トーナメント決勝戦。下になる寒河江に、岩本はパスガードを狙う。寒河江は足をキャッチして足関節を仕掛けるが、これを脱出した岩本がカウンターのヒールホールドを仕掛けて追い込む。何度も寒河江が足関節にトライする中、脱出した岩本は上から抑え込み、脱出した寒河江のバックへ。岩本は足を絡めて動きを封じると最後にスリーパーを決めて一本勝ちし、王者に輝いた。

● 岩本試合後コメント
「この大会にエントリーした時から優勝以外はありえませんでした。ここでつまづいたら次へのステップは難しいなと。グラップリングに対する考えや練習量、気持ちで他の選手に負けることはありません。あとは僕と一緒に練習してくれている人も僕に期待してくれていましたし、青木(真也)さんや北岡(悟)さん、八隅さんと練習させてもらっている限りは負けられないです。(今後については)もう一度ADCCに出て一回戦に勝って傷跡を残したい。GTFタイトル防衛戦では海外の強い選手とやりたいですね。(MMAに興味は?)考えていた時期もありましたが、目先はグラップリングなので、まずはそこに全てを賭けようと思います」

● 勝村プロデューサー総括
「コロナウィルスの関係で開催ができない流れの中で、色んな選択肢があり無観客でライブ配信することになりました。MMAの試合もやりたかったのですが、無観客や選手のモチベーション、場所の関係もあり、グラップリングトーナメントだけなら可能だというぎりぎりの道が残されたので、2週間ちょっとの準備期間でなんとか開催に漕ぎつけました。トーナメントに出た選手の頑張りを見て本当にやって良かったと思います。あのレベルの高さで一本勝ちの連続でした。一本取られたから弱いというわけではなく、一本取りに行った上での一本負けなので、どの選手も強かった。岩本選手は頭ひとつ抜けていましたね。圧勝していてあの若さであの強さは凄い。(印象に残った選手は?)みんな思い入れのある選手ばかりで良かった。今後もZSTのリングで、MMAのファンにグラップリングの凄さを伝えてほしいですね。トーナメントで当たらなかった選手同士での試合も組みたいですし、出たい選手もいます。またここから色んなドラマが生まれると思います。GTFにハズレなしの大会でした。みんなストレスが溜まって、自粛の世の中ですが、何が正解かわからない中で、格闘技の試合が中止になり見られないことで悲しいを思いをしている人たちに試合を届けられたのも嬉しいですし、逆にこういう試みをしたことで、初めて17 Liveで格闘技を見た人もいるでしょうから、新たなきっかけを作れたことで、色んな希望が見えたんじゃないかと思います。今回出られなかった選手もモチベーションが上がったと思いますし、また大会が開催できることになったらそのパワーを爆発させてほしいですね。僕も今大会でエネルギーをもらってもっと盛り上げたいと思いました。ZSTとして一丸となって、世間に届く大会を見せたいと思います」

▼第8試合 スペシャルワンマッチGTFルール 73kg以下 7分1R
△ 高須将大(ストライプル茨城)
ドロー ※時間切れ
△ 石井宏幸(頂柔術)

 開始早々からスピーディにポジションを取り合う展開の中で、上のポジションをとった石井が肩固め。その後も高須はディフェンスに手いっぱいの展開となり、石井がバックチョーク、肩固めを狙い続ける。時間内に勝負が付かず、ドローに終わった。

▼第7試合 GTF3準決勝戦 GTFルール フェザー級 7分1R
〇 岩本健汰(IGLOO)
一本 5分37秒 ※アームバー
× 小野隆史(フリーダムオズ)

 岩本は片足タックルでテイクダウンすると、鮮やかにパスガード。サイドポジションから肩固め、バックに付いてスリーパーなどの優位なポジションで次々に技を仕掛けて小野を追い込む。最後に岩本が小野のバックから三角絞めを狙いつつアームバーで一本勝ちした。

▼第6試合 GTF3 準決勝戦 GTFルール フェザー級 7分1R
〇 寒河江寿泰(トイカツ道場/今成柔術)
一本 2分4秒 ※ヒールホールド
× 樋口翔己(パラエストラ吉祥寺)

 座って下になる寒河江に、樋口は足を押さえながらパスガード狙い。足をキャッチした寒河江がヒールホールドで華麗に一本勝ちした。

▼第5試合 GTF3 リザーブマッチ GTFルール フェザー級 7分1R
〇 河村泰博(新潟イエローマンズ)
一本 1分51秒 ※フロントチョーク
× 長谷佑馬(10th Planet Jiu-Jitsu)

 回転しながら足を獲りにいく長谷に対し、河村は冷静にブロック。パスガードした河村は長谷の首を獲るとフロントチョークで鮮やかに一本勝ちした。

▼第4試合 GTF3 1回戦 GTFルール フェザー級 7分1R
〇小野隆史(フリーダムオズ)
オーバータイム 
×鍵山士門(Physical Space)

 座り込む小野に、鍵山は何度もパスガードをトライ。小野はヒールホールド、鍵山は肩固めを狙う場面があったが、お互いに攻め込めない。本戦では時間切れとなり、延長特別ルールとして、赤コーナーの選手が先行でバックコントロールか腕十字の体勢のどちらかを選択。スタートの合図で極めた選手の勝ちとなり、両者とも極めれば短い時間で極めた方が勝ち、両者とも相手の極めから逃げた場合は逃げた時間が短かった方が勝ちという形式のサドンデスで行われた。鍵山が腕十字の体勢を選択し、小野が8秒でエスケープ。小野はバックの体勢を選び、鍵山は54秒でエスケープし、時間の短かった小野が勝利した。

▼第3試合 GTF3 1回戦GTFルール フェザー級 7分1R
〇岩本健汰(IGLOO)
一本 1R40秒 ※ヒールホールド
×竹内稔(Carpe Diem Mita)

 お互いに組み合う中、岩本が引き込むように下になると一瞬にしてヒールホールドで一本勝ちした。

▼第2試合 GTF3 1回戦 GTFルール フェザー級 7分1R
〇 樋口翔己(パラエストラ吉祥寺)
一本 2分24秒 ※チョークスリーパー
× ジェイク・ムラタ(パラエストラTB/FightingNexus)

 がぶるように上を取ったムラタはフロントチョーク。首を抜いて脱出した樋口はムラタのバックに回ると、両足で村田の両腕を殺しながらキャメルクラッチ気味の変則的なチョークスリーパーで一本勝ち。今までに見たことのない変則技でのフィニッシュに場内は沸いた。

▼第1試合 GTF3 1回戦 GTFルール フェザー級 7分1R
〇 寒河江寿泰(トイカツ道場/今成柔術)
一本 6分11秒 ※腕ひしぎ十字固め
× 石橋佳大(DURO GYM)

 寒河江がすぐに座り込み、石橋がパスガードを狙う展開。飛び込むなど強引にパスガードにチャレンジする石橋に、寒河江は下から腕十字、足関節技を仕掛ける。残り1分のところで寒河江は腕十字を仕掛けて一本勝ちした。

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